2020年 10月 08日
在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン
8月28日に「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」が公表されました。このガイドラインは出入国在留管理庁と文化庁が、やさしい日本語の活用促進のために、多文化共生や日本語の有識者、外国人を支援する団体の関係者などの協力を得て、また地方公共団体や外国人の意見を聞いて作成したものです。今後、日本語教育の専門家として日本語教師も関わる場面も出てくるかと思われますので、ご一読をお勧めします。(編集部)...
日本語ジャーナル(通称:NJ)は、外国人に日本語を教える「日本語教育」に役立つサイトです。日本語教師や学習者のリアルな姿、日本語の教え方のノウハウ、検定試験や最新の本の情報、知っておきたい法律や行政の動きなど、幅広くかつ分かりやすくお伝えします。
8月28日に「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」が公表されました。このガイドラインは出入国在留管理庁と文化庁が、やさしい日本語の活用促進のために、多文化共生や日本語の有識者、外国人を支援する団体の関係者などの協力を得て、また地方公共団体や外国人の意見を聞いて作成したものです。今後、日本語教育の専門家として日本語教師も関わる場面も出てくるかと思われますので、ご一読をお勧めします。(編集部)...
前々回、前回のコラムでは「日本語ボランティアチューター制度」について、どんな活動をするものなのか、また実際の学習者との交流の様子や、チューター活動で得られることなどを紹介してきました。日本語教育機関でこの制度を取り入れてみたい、この制度に興味がある……と思ってくださった方に向け、今回は、わたしの学校ではどのようなルールのもと活動を進め、チューターと学習者をマッチングする際は何に気をつけているか、などをご紹介したいと思います。(惟任将彦:名古屋YMCA日本語学院主任教員)...
日本語学校は春・秋の年2学期制または年4学期制を取っているところが多いため、10月から新学期が始まります。しかし、今年は新型コロナの影響でカリキュラムが変則的・流動的になっている学校もあります。日本語教育能力検定試験が終わったら日本語を教え始めてみたいと思っている方もいらっしゃると思います。ここでは日本語教師の求人情報の見つけ方から採用までの道のりを解説します。(編集部)...
日本語学習を挫折させる最大の要因――それが「漢字」です。これから新しい日本語という外国語を勉強しようと思った際に、平仮名やカタカナ各約50の文字を覚えるのでさえ容易ではないのに、さらに1000~2000もの漢字という文字を覚えなければならないと知ったら、日本語学習を諦めてしまう人が多いのも無理はありません。これを解決するヒントが文字(形)としての漢字教育にあります。この度、『かんたんルールとパーツでおぼえる...
コロナ感染拡大に伴い、多くの人が一カ所に集まるのを避けるために、教育機関はオンライン授業への対応を否応なく迫られました。日本語学校も同様です。日本語学校は海外から学生が留学してくることを前提にしているので、他の教育機関以上にコロナ禍の影響を被りました。アフターコロナからウィズコロナへ人々の意識が変わりつつある今、日本語学校が改めて考えなければならないことを、コミュニカ学院の奥田純子学院長にうかがいました。...
前回のコラムでは、長年、試行錯誤を続けた私の取り組みについてお話ししました。今回は、その集大成として生まれた『どんどんつながる漢字練習帳』を具体的に紹介するとともに、どんな授業を行えば学習者が能動的に漢字学習に取り組めるかについて考えたいと思います。(鈴木英子:(公財)宮城県国際化協会地域日本語教育アドバイザー)...
日本留学試験は、日本の大学等に入学を希望する外国人留学生が受験する試験です。日本語と日本語以外の試験科目がありますが、日本語教師は多くの場合、日本語の授業をすることが中心で、日本語以外の科目を教える機会は少ないと思います。しかし留学生は難関大学を目指すには、日本語の点数だけではなく、他の科目でも志望校に応じて必要な点数を取らなければなりません。ここでは、日本語教師にも知っておいてもらいたい、日本留学試験の日本語以外の科目の最近の傾向と対策についてまとめました。徹底した日本留学試験の対策で定評のある、東京国際ビジネスカレッジ神戸校の先生方にお話を聞きました。...
ユニバーサルデザイン(以下UD)とは、文化・言語・能力の違いや障害の有無などを乗り越えて、できるだけ多くの人が利用・参加できることを目指したデザインやプロセスのことです。駅で目にすることが多くなった、幅の広い改札(車いすの人でもそうでない人も通りやすい)などが、その一例です。このUDの考え方を日本語教育に生かす活動を実践している横山りえこさんに、UDについて考えるようになったきっかけや、日本語教師にも知っておいてもらいたい大人の発達障害についてお話しいただきました。...
令和2年度の日本語教育能力検定試験は、当初の予定通り10月25日(日)に開催されることになりました。今年は新型コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれていたこともあり、受験される方の中には不安をお持ちの方、まだ十分な試験準備ができていないという方もいらっしゃるかもしれません。そこで、そのような皆様のために、日本語教育能力検定試験の過去3年分の傾向を分析し、本試験に向けて参考になりそうなことをお伝えしたいと思います。今回は聴解試験対策を考えてみます。(新城宏治)...
ICTの進展に伴い、社会の中にこれまでになかったさまざまな新しいサービスが生まれています。今回ご紹介する「Sail(セイル)」もその一つです。これは、日本語を話したい外国人と日本人のシニア層・ミドル層をマッチングして、日本語でのおしゃべりを楽しんでもらおうというアプリです。世界的なコロナ禍で人と人との対面での交流が難しくなっている状況の中で、このアプリの利用者が増えています。また、シニア層の地域のコミュニティ活動の促進という観点から、全国の地方自治体も注目しています。(編集長)...
宮崎県小林市は人口43,451人、在住外国人数557人で、総人口に占める外国人の比率は1.28%です(2020年4月1日現在)。外国人の在留資格は技能実習が多く、国籍の第1位はベトナムです。その小林市が「小林市国際化・多文化共生推進計画」(以下、小林市多文化共生計画)を公開したのは2020年3月のことです。陰には、地域の多文化共生を推進するコーディネーターである満留みつどめ由紀子さんの働きがありました。満留さんへのインタビューから、小林市多文化共生計画の作成に満留さんがどう携わったのかを中心に、日本語教師とは異なる能力が必要とされるコーディネーターについて考えます。NPO多文化共生プロジェクト代表の深江先生によるコラムです。...
みなさんは「再話」という活動を聞いたことがありますか。英語教育などでは以前から行われてきた教室活動の一つです。この「再話」を日本語の読解授業に取り入れることで、読解授業を、私たちが日々の生活の中で行っているような、読んでわかったことを他の人と伝え合う、生き生きとした場に変えることができるかもしれません。...
コロナ禍でいろいろな物事の先行きが見えにくい時代になっています。しかし、そんな中だからこそ、積極的な情報発信や日本語教師のネットワークがますます大切になっています。今回は「むらログ...
現在、日本語の教育現場では非漢字圏学習者が急増し、漢字の指導に苦慮しているという声をよく耳にします。非漢字圏学習者の抱える問題点については、前回のコラムでその原因を探りましたが、そうした学習者が漢字を楽しく効果的に学ぶために、教師はどのような授業を行えば良いのでしょうか。今回のコラムでは、長い間その答えを探し求めて試行錯誤を重ねた私の取り組みを紹介します。悩みながら授業の改善を続けることで、学習者はどう変化したのか、そこから私は何を学んだのか。教える側の目線ではなく、「学習者の視点に立った漢字の授業作り」について考えるきっかけになれば嬉しく思います。(鈴木英子:(公財)宮城県国際化協会地域日本語教育アドバイザー)...
令和2年度の日本語教育能力検定試験は、当初の予定通り10月25日(日)に開催されることになりました。今年は新型コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれていたこともあり、受験される方の中には不安をお持ちの方、まだ十分な試験準備ができていないという方もいらっしゃるかもしれません。そこで、そのような皆様のために、日本語教育能力検定試験の過去3年分の傾向を分析し、本試験に向けて参考になりそうなことをお伝えしたいと思います。特に今回は、易しい問題を落とさないための「戦術」を考えてみます。(新城宏治)...
国際交流基金が3年に一度実施している『海外日本語教育機関調査』の結果がこのほど発表され、世界142の国・地域で385万人もの人々が日本語を学習していることが公開されました。40年の間に学習者数は実に30倍に増加し、日本語や日本文化に親しむ人々は日本と諸外国との交流の重要な担い手となっています。...
7月にJR四ッ谷駅前の真新しいビルの13階に外国人在留支援センター(略称:フレスク)がオープンしました。センターには外国人の就労支援や法律相談を担う8機関が集まり、外国人・企業双方からの相談に応じています。新型コロナウイルス感染症の拡大が日本人はもちろん、外国人の雇用にも大きな影響を与えている今、交通の便がいい東京の中心に分かりやすい相談窓口ができました。...
令和2年度の日本語教育能力検定試験は、当初の予定通り10月25日(日)に開催されることになりました。今年は新型コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれていたこともあり、受験される方の中には不安をお持ちの方、まだ十分な試験準備ができていないという方もいらっしゃるかもしれません。そこで、そのような皆様のために、日本語教育能力検定試験の過去3年分の傾向を分析し、本試験に向けて参考になりそうなことをお伝えしたいと思います。今回はこれまでの出題傾向から合格点に達するための「戦略」を考えてみます。(新城宏治)...
多くの日本語学校は2020年の3月ぐらいから、コロナ禍のために授業のオンライン化への対応を余儀なくされました。そんな中、5年前から学校のオンライン化を積極的に進め、今回のコロナ禍にあってもさまざまな工夫をこらして、柔軟にオンライン教育を展開しているのが新宿区・大久保にあるカイ日本語スクールです。カイ日本語スクールのこれまでのオンライン化への取り組みと教育実践について、校長の山本弘子先生と担当の内藤夕子先生、吉田幸世先生、大鷲那緒先生からお話をうかがいました。...
名古屋YMCA日本語学院では、「日本語ボランティアチューター」の制度を作り、活動を続けています。日本語ボランティアチューターとは、日本語を教えるというよりも、学習者と1対1でおしゃべりをし、学習者との関係を築いてもらうようなボランティアです。...