日本語ジャーナル(通称:NJ)は、外国人に日本語を教える「日本語教育」に役立つサイトです。日本語教師や学習者のリアルな姿、日本語の教え方のノウハウ、検定試験や最新の本の情報、知っておきたい法律や行政の動きなど、幅広くかつ分かりやすくお伝えします。


日本語教師プロファイル佐藤剛裕さん―教育の温かさは失わずビジネスとしての成功を目指す

日本語教師プロファイル佐藤剛裕さん―教育の温かさは失わずビジネスとしての成功を目指す

今回インタビューさせていただいた佐藤剛裕さんは、かなり異色の経歴の持ち主です。かつては文化人類学を学び、インドやネパールにあるチベット仏教寺院で宗教的儀礼の研究をしたり、修行をしたりしていたとのこと。かと思うと、データベースやマーケティングの仕事の経験もあって、お話は多岐に渡りました。日本語教師となってからは特定技能関係の日本語教育に取り組み、2021年には個人事務所で日本語教育事業を始められたということで、その内容やこれからの展望などについてもお話を伺いました。...


日本語教師が目指すもの―何のために日本語を教えるか

日本語教師が目指すもの―何のために日本語を教えるか

2022年から日本語教師の勉強を本格的に始めよう、日本語教師としてデビューしてみようと、今から計画を立てていらっしゃる方も多いと思います。ここでは、これから日本語教師を目指す人向けに、改めて「何のために日本語を教えるのか」について考えてみたいと思います。(編集部)...


生活者としての外国人等に対する日本語教育の推進13億円を要求ー文化庁予算から見えてくること

生活者としての外国人等に対する日本語教育の推進13億円を要求ー文化庁予算から見えてくること

先頃、令和3年度文化庁補正予算(案)が文化庁のホームページに掲載されました。総額905億円の予算の中には、ウィズコロナにおけるオンライン日本語教育実証事業41億円が盛り込まれています。また、夏に発表された令和4年度文化庁概算要求では、総額1,311億円の中に生活者としての外国人等に対する日本語教育の推進13億円が盛り込まれています。日々の我々の日本語教育活動に直結する文化庁の予算の中身を見てみましょう。...


コミュニケーションにつながる文法指導2~文法は自分の思いを伝えるため

コミュニケーションにつながる文法指導2~文法は自分の思いを伝えるため

前回の「コミュニケーションにつながる文法指導1」では、学習者によくある誤用について紹介し、まずは学習者が誤用に気づくことが大切だとお伝えしました。今回はなぜ文法の学習が大切なのかについて私の考えをお話ししたいと思います。文法の学習については、少し誤解もあるのではないかと感じています。(仲山淳子)...


「密」「黙食」「鼻マスク」ーコロナ禍の日本語ー

「密」「黙食」「鼻マスク」ーコロナ禍の日本語ー

2020年、2021年の2年間は世界も日本も、コロナ禍に苦しんだ2年間でした。コロナは我々の社会生活を一変させました。仕事はリモートワークに、授業はオンラインに、大規模イベントは中止になりました。そうした変化の中で、さまざまな新しい言葉が生まれ、使われるようになりました。コロナ禍の日本語を振り返ります。...


日本語教師が求められる社会的背景

日本語教師が求められる社会的背景

もうすぐ2022年がやってきます。来年から日本語教師の勉強を本格的に始めよう、来年は日本語教師としてデビューしてみようと、今から計画を立てていらっしゃる方も多いと思います。ここでは、これから日本語教師を目指す人向けに、日本語教師を取り巻く社会的背景についてご説明します。(編集部)...


「日本語教育の参照枠」最終報告まとまる

「日本語教育の参照枠」最終報告まとまる

2021年10月21日に、「日本語教育の参照枠」が文化審議会国語分科会で取りまとめられました。2019年から策定に向けて審議が続けられ、これまで一次報告、二次報告が出されてきましたが、その最終報告になります。「日本語教育の参照枠」は、今後の日本語教育に大きな影響を与えることが予想されます。日本語教育に関わる方にはまずは報告書を一読することをお勧めしますが、非常にボリュームのある報告書でもありますので、ここでポイントをまとめておきます。...


私費外国人留学生の入国前から行動制限解除までのフロー

私費外国人留学生の入国前から行動制限解除までのフロー

日本政府は2021年1月14日以降、特段の事情のある場合を除き、外国人の新規入国を原則停止してきました。それに伴い、日本に入国する外国人は激減し、多くの日本語教育機関が大きな影響を受けてきました。この度、日本国内の新型コロナウイルス感染者数の減少等に伴い、政府は「水際対策に係る新たな措置について」を発表して、これまで敷いてきた厳しい水際対策を緩和しました。文部科学省のホームページから、私費外国人留学生に関する情報を整理しました。...


コミュニケーションにつながる文法指導1~学習者の誤用から

コミュニケーションにつながる文法指導1~学習者の誤用から

日本語を教えていると、毎日のように学習者の誤用を目にします。コミュニケーションに支障のないローカルエラーもありますが、中には中・上級の学習者でも相手の誤解を招くようなグローバルエラーを使っていることがあります。そのような誤用に日本語教師はどのように対処していけばいいのでしょうか。(仲山淳子)...


留学生・技能実習生の入国制限緩和の動き

留学生・技能実習生の入国制限緩和の動き

日本政府は2021年1月14日以降、特段の事情のある場合を除き、外国人の新規入国を原則停止してきました。それに伴い、日本に入国する外国人は激減し、多くの日本語教育機関が大きな影響を受けてきました。この度、日本国内の新型コロナウイルス感染者数の減少等に伴い、政府は「水際対策に係る新たな措置について」を発表して、これまで敷いてきた厳しい水際対策を緩和しました。日本語教育関係者にとっては、非常に明るいニュースです。...


日本語教師プロファイル松浦みゆきさん―日本語学校を地方の日本語教育のプラットフォームに

日本語教師プロファイル松浦みゆきさん―日本語学校を地方の日本語教育のプラットフォームに

今回の日本語教師プロファイルは、茨城県日立市にある日立さくら日本語学校校長であり教務コーディネーターでもある松浦みゆきさんです。松浦さんには2020年と2021年の年末年始座談会でもコロナ禍での日本語学校の現状についてお話しいただきました。松浦さんにこれまでのキャリアを振り返っていただくとともに、地方の日本語学校、および日本語教育者ができることについて示唆に富むお話を伺いました。...


できる日本語10周年3 これからの10年と『できる日本語』

できる日本語10周年3 これからの10年と『できる日本語』

2021年、日本語教科書『できる日本語』は10周年を迎えました。この10年の間に、『できる日本語』は多くの日本語教育機関で採用され、国内外で大きく広がりました。そしてこれからの10年も『できる日本語』は進化し、発展していきます。その最初の一歩として、2021年12月12日(日)には、10周年のオンラインイベントも準備されています。『できる日本語』教材開発プロジェクトリーダーの嶋田和子さん(アクラス日本語教育研究所代表理事)にお話を伺いました。...


コロナ禍の日本語コミュニケーション

コロナ禍の日本語コミュニケーション

日本では全都道府県の緊急事態宣言が解除され、冬に向けて引き続き緊張感を持ちながらも、少しずつ社会経済活動が戻り始めています。先頃、文化庁から毎年恒例の令和2年度の「国語に関する世論調査」の結果の概要が発表されましたが、その中にコロナによる生活の変化がコミュニケーションに関する意識にどのような影響を及ぼしたかについての調査結果がありました。この内容をご紹介します。...


人との関係性を創るための新教材『キャラクターと学ぶリアル日本語会話』発売!

人との関係性を創るための新教材『キャラクターと学ぶリアル日本語会話』発売!

学習者の話しているのは文法的に「正しい」日本語。でも、その意図が相手に伝わらないばかりか、場合によっては相手を怒らせてしまうようなことがあれば大問題。そんな実際にあった学習者の悩みと、それを解決するための日本語教師の工夫から生まれたのが、『キャラクターと学ぶリアル日本語会話――ようこそ前田ハウスへ』です。東京・新大久保のカイ日本語スクールの3人の先生によって、長年、学内だけで使われていた人気教材が市販されることになりました。著者の山本弘子代表、松尾恵美先生、増田アヤ子先生にお話を伺いました。...


できる日本語10周年記念企画2 「できる日本語ひろば」に集う仲間たち

できる日本語10周年記念企画2 「できる日本語ひろば」に集う仲間たち

2021年、日本語教科書『できる日本語』は10周年を迎えました。この10年の間に、『できる日本語』は多くの日本語教育機関で採用され、国内外で大きく広がりました。多くの日本語学習者や日本語教師に受け入れられた背景には、『できる日本語』教材開発プロジェクトリーダーの嶋田和子さん(アクラス日本語教育研究所代表理事)とボランティアの力で運営されているWEBサイト「できる日本語ひろば」の存在があります。この「できる日本語ひろば」に多くの人々が集い、『できる日本語』の成長につながっていきました。...


外国にルーツを持つ子どもたちに教育の機会を!~多文化共生センター東京

外国にルーツを持つ子どもたちに教育の機会を!~多文化共生センター東京

文部科学省の調査によると日本語指導が必要な児童生徒は2018年度で5万人を超えています。その中でも学齢期(15歳まで)を超えて来日したため、義務教育である中学校に入学できず学びの環境からこぼれ落ちてしまっている外国人の子どもたちがいます。そんな子どもたちの高校進学のためのフリースクールを運営するNPO法人多文化共生センター東京の枦木(はぜき)典子代表に、これまでの活動と現状、これからの展望などについてお話を伺いました。...


日本語教育能力検定試験直前キーワードチェック 教育編

日本語教育能力検定試験直前キーワードチェック 教育編

2021年10月24日(日)の日本語教育能力検定試験まで、残すところわずかとなりました。試験直前に重要分野・頻出項目の中で「抜け・漏れ」がないか、キーワードでチェックしましょう。今回は教育編です。キーワードをつなげて頭の中で文章を作って、自分に説明してみてください。自分に対して頭の中で説明するのですから、あまりきれいにまとまっていなくても大丈夫です。...


できる日本語10周年 記念企画1 日本語教育の流れと『できる日本語』

できる日本語10周年 記念企画1 日本語教育の流れと『できる日本語』

2021年、日本語教科書『できる日本語』は10周年を迎えました。この10年の間に、『できる日本語』は多くの日本語教育機関で採用され、国内外で大きく広がりました。多くの日本語学習者や日本語教師に受け入れられた背景には、そのコンセプトが日本語教育の大きな方向性と合致したことがあったからではないかと思います。今回は、改めて『できる日本語』の開発の背景、特徴、シリーズ構成などをご紹介しながら、これまでの成長の軌跡と将来的な展望を含めて、『できる日本語』教材開発プロジェクトリーダーの嶋田和子さん(アクラス日本語教育研究所代表理事)にお話を伺いました。...