日本語を教える

日本語ジャーナル(通称:NJ)は、外国人に日本語を教える「日本語教育」に役立つサイトです。日本語教師や学習者のリアルな姿、日本語の教え方のノウハウ、検定試験や最新の本の情報、知っておきたい法律や行政の動きなど、幅広くかつ分かりやすくお伝えします。


ちょっとした工夫が効く!初級日本語テキストの使い方① -扉イラストと登場人物-

ちょっとした工夫が効く!初級日本語テキストの使い方① -扉イラストと登場人物-

初級を教えるのって難しい、と思っていませんか?昨年秋にアルクから発売された『アクセス日本語』を例に、学習効果がほんの少し高まったり、学習者のモチベーションが上がったりするかもしれないテキストの使い方を、3回にわたってお届けします。今回は章ごとの「扉イラスト」と「登場人物紹介」のページです。...


初めて教える人のための『改訂版 日本語の教え方ABC』発売! この一冊があれば自信を持って教室に向かえる

初めて教える人のための『改訂版 日本語の教え方ABC』発売! この一冊があれば自信を持って教室に向かえる

日本語教師養成講座を修了し、日本語教育能力検定試験にも合格して、いよいよ先生として学習者に向かうことになったけれど、現場はまだまだわからないことばかり。そんな新人日本語教師の皆さんの心の支えとなってきた『日本語の教え方ABC』が3月29日に改訂版となって発売されます!執筆者のお一人である三上京子先生にお話を伺いました。...


教えるための不安やモヤモヤを解消!「日本語を教える」ためのテキスト4冊紹介

教えるための不安やモヤモヤを解消!「日本語を教える」ためのテキスト4冊紹介

2022年4月から日本語教師として教え始めるという方や、対面の授業に戻る、コマ数が増える、という現役日本語教師の方も多いのでは。そんな方たちにぴったりなのが、アルクの「日本語教師ハンドブックシリーズ」です。『日本語授業の進め方 生中継』『改訂版 書き込み式でよくわかる日本語教育文法講義ノート』『どう教える?「読解・会話・作文・聴解」の授業』の3冊が現在発行されています。日本語教師になる前に感じるさまざまな不安やモヤモヤした気持ちを解消できれば、そして日本語教師になった後も手元に置いて度々開いてもらえればという気持ちを込めた内容となっています。...


学習者が読みやすいスライドの作り方―UDフォントを使って

学習者が読みやすいスライドの作り方―UDフォントを使って

オンライン授業の機会が増え、日本語教師がスライドを自作することも多くなりました。見やすいスライドは学習者の学習意欲や学習効果を高めます。今回は、UDフォントというフォントを使って授業で使っている使用するスライドをブラッシュアップする方法をご紹介します。株式会社モリサワの高田裕美さん(UDデジタル教科書体の開発者)と野村陽香さん(公共ビジネス課UDフォント販促/推進担当)にお話を聞きました。...


コミュニケーションにつながる文法指導2~文法は自分の思いを伝えるため

コミュニケーションにつながる文法指導2~文法は自分の思いを伝えるため

前回の「コミュニケーションにつながる文法指導1」では、学習者によくある誤用について紹介し、まずは学習者が誤用に気づくことが大切だとお伝えしました。今回はなぜ文法の学習が大切なのかについて私の考えをお話ししたいと思います。文法の学習については、少し誤解もあるのではないかと感じています。(仲山淳子)...


「日本語教育の参照枠」最終報告まとまる

「日本語教育の参照枠」最終報告まとまる

2021年10月21日に、「日本語教育の参照枠」が文化審議会国語分科会で取りまとめられました。2019年から策定に向けて審議が続けられ、これまで一次報告、二次報告が出されてきましたが、その最終報告になります。「日本語教育の参照枠」は、今後の日本語教育に大きな影響を与えることが予想されます。日本語教育に関わる方にはまずは報告書を一読することをお勧めしますが、非常にボリュームのある報告書でもありますので、ここでポイントをまとめておきます。...


コミュニケーションにつながる文法指導1~学習者の誤用から

コミュニケーションにつながる文法指導1~学習者の誤用から

日本語を教えていると、毎日のように学習者の誤用を目にします。コミュニケーションに支障のないローカルエラーもありますが、中には中・上級の学習者でも相手の誤解を招くようなグローバルエラーを使っていることがあります。そのような誤用に日本語教師はどのように対処していけばいいのでしょうか。(仲山淳子)...


できる日本語10周年 記念企画1 日本語教育の流れと『できる日本語』

できる日本語10周年 記念企画1 日本語教育の流れと『できる日本語』

2021年、日本語教科書『できる日本語』は10周年を迎えました。この10年の間に、『できる日本語』は多くの日本語教育機関で採用され、国内外で大きく広がりました。多くの日本語学習者や日本語教師に受け入れられた背景には、そのコンセプトが日本語教育の大きな方向性と合致したことがあったからではないかと思います。今回は、改めて『できる日本語』の開発の背景、特徴、シリーズ構成などをご紹介しながら、これまでの成長の軌跡と将来的な展望を含めて、『できる日本語』教材開発プロジェクトリーダーの嶋田和子さん(アクラス日本語教育研究所代表理事)にお話を伺いました。...


ICT講座主宰嶋田裕子さんに聞く―オンライン授業で役に立つツールとは?

ICT講座主宰嶋田裕子さんに聞く―オンライン授業で役に立つツールとは?

2020年から続くコロナ禍により、日本語教育の世界でも授業のオンライン化が加速されました。しかしオンライン授業が一通りできるようになっても、マンネリを感じたり、今のやり方でよいのか悩んだりしている方も多いのではないでしょうか。今回はご自分で日本語教師のためのICT講座を主宰されているフリーランス日本語教師の嶋田裕子さんに、授業をもっと楽しく、インタラクティブにすることができる便利なツールや講座について教えていただきました。...


自然体で誰でも参加しやすい雰囲気が魅力――ABK日本語教育勉強会

自然体で誰でも参加しやすい雰囲気が魅力――ABK日本語教育勉強会

1957年に創立されたアジア学生文化協会は、アジア各国と日本の若者が相互理解を深めることを目的として、アジア文化会館(ABK)を中心とする学生宿舎の運営や、日本語コースなど各種の教育・文化交流事業を長年にわたり行ってきた公益財団法人です。この協会を設置母体として2013年に設立されたABK学館日本語学校では、2017年から日本語教師向けの勉強会を続けてきています。教務主任の亀山稔史先生にお話を聞きました。...


オンライン授業にチャレンジしよう!

オンライン授業にチャレンジしよう!

コロナ禍の中でオンライン日本語レッスンの需要が急増しています。皆さんの中にも、既にオンライン授業を経験している方がいらっしゃると思いますし、実際にオンライン授業を経験した中で対面授業との違いに戸惑ったり、悩んだりしている方も少なくないと思います。今回は、これまで長くオンライン授業に取り組んできた、全研本社株式会社リンゲージ日本語学校校長の倉持素子さんにお話を聞きました。...


介護の日本語の専門家を目指す

介護の日本語の専門家を目指す

新型コロナは社会のさまざまなところに影響を及ぼしています。その一つは、国を越えた人流が止まったこと。現在、外国人人材、留学生はほぼ日本に入国できなくなっています。一方、日本国内の介護業界の人手不足感は更に高まり、それに伴って新しい動きも出てきているようです。今回は介護の日本語の現状と特色について、大原学園で「介護の日本語」教師養成コースの講師を務める三橋麻子さん、丸山真貴子さん、そして大原学園の吉岡久博・日本語教育センター長に話を聞きました。...


いつもの授業に文化体験を取り入れてみる

いつもの授業に文化体験を取り入れてみる

日本語学習者の学習目的はさまざまですが、日本のポップカルチャーや伝統文化が好きで日本語に興味を持つ人がたくさんいます。そのような学習者のニーズに応えるべく、この度、日本語を使って日本の文化体験をするためのテキスト『にほんごで文化体験』が上梓されました(村田晶子監修、長谷川由香・池田幸弘・竹山直子著)。著者のお一人の長谷川由香先生(法政大学グローバル教育センター専任講師)と監修者の村田晶子先生(同教授)のお二人にお話を聞きました。...


世界の日本語教室から~俳句を授業に取り入れた台湾の教室活動

世界の日本語教室から~俳句を授業に取り入れた台湾の教室活動

コロナの封じ込めに成功していることで話題に上る台湾ですが、親日的で日本語学習者が多いことでもよく知られています。今回はその台湾での、日本文化の一つである俳句を授業に取り入れた実践をご紹介します。お話を伺ったのは、中国文化大学社会人生涯学習センター、淡江大学兼任講師の虞安寿美先生です。...


世界の日本語教室から~コロナ禍を動画配信で乗り越えるモンゴルの教室活動

世界の日本語教室から~コロナ禍を動画配信で乗り越えるモンゴルの教室活動

どこまでも続く広大な大草原のイメージが強いモンゴルですが、近年は大相撲などを通してスポーツや文化の交流も盛んです。モンゴルの学校も他国同様、コロナの影響を受けて休校の時期が長くありましたが、その間に子供たちが自宅でも日本語学習が継続できるよう、日本語教育用の動画が100本以上も作成され、公開されました。お話を伺ったのは、首都ウランバートルで日本語を教える中西令子先生と佐藤慶一先生です。...


これからの日本語教師の生き方を考える―withコロナの時代に②

これからの日本語教師の生き方を考える―withコロナの時代に②

2021年は日本語教育界にとってどんな年になっていくのでしょうか。まだ誰も見通すことはできません。入国する学生の減少から日本語学校や、留学生に頼っている専門学校、大学は今後厳しい状況に陥っていくでしょう。企業の業績が悪化すれば日本語研修費の削減ということも起こりかねません。しかし2020年に一気に進んだオンライン化によって、世界中の学習者とコンタクトできることが分かり新しい道が広がったとも言えます。こんな時代に日本語教師は何を指針としていけばよいのか、前回に続き座談会形式で4人の日本語教師の方に話していただきました。...


私たちの2020年を振り返る―withコロナの時代に①

私たちの2020年を振り返る―withコロナの時代に①

2020年の日本語教育界は他の業界と同様にコロナの影響を大きく受けました。対面での授業が継続できなくなったり、学習者が入国できずクラス数が減少したりしました。また、好むと好まざるとにかかわらずオンライン化の波に飲み込まれた年だとも言えるでしょう。そこで今日はそれぞれ違う立場で日本語を教えている4人の日本語教師の方に座談会形式でこの1年を振り返っていただきました。(この座談会はZOOMを使用して行われました。)...