2022年 05月 01日
「日本語教育の参照枠」の活用のための手引
2022年3月8日に行われた第80回文化審議会国語分科会において、「日本語教育の参照枠」の活用のための手引(以下、手引)が取りまとめられました。2021年10月に公開された「日本語教育の参照枠」の、具体的な教育現場での活用方法のヒントが豊富に盛り込まれており、日本語教師にとって非常に有益なものになっています。ここでは3章に分かれている手引の概要をご紹介します。...
日本語ジャーナル(通称:NJ)は、外国人に日本語を教える「日本語教育」に役立つサイトです。日本語教師や学習者のリアルな姿、日本語の教え方のノウハウ、検定試験や最新の本の情報、知っておきたい法律や行政の動きなど、幅広くかつ分かりやすくお伝えします。
2022年3月8日に行われた第80回文化審議会国語分科会において、「日本語教育の参照枠」の活用のための手引(以下、手引)が取りまとめられました。2021年10月に公開された「日本語教育の参照枠」の、具体的な教育現場での活用方法のヒントが豊富に盛り込まれており、日本語教師にとって非常に有益なものになっています。ここでは3章に分かれている手引の概要をご紹介します。...
2022年2月末からNHKワールドJAPAN*1を通じて全世界に放送されている「ひきだすにほんご Activate...
凡人社麹町店と大阪店は日本語教育に関する書籍を取り扱う専門書店です。日本語教師の皆さんなら名前を聞いたり、書店を訪問したりしたこともあるのではないでしょうか。今回は、コロナ禍で感染症対策のためしばらく閉店していた凡人社麹町店が営業再開したと聞き、伺ってきました。まだ行ったことがない方に向けて書店の様子をご案内します。...
20年前、30年前に比べて、日本で生活する外国人を見かけることが当たり前になってきました。日本語も流ちょうで日本にすっかりなじんでいるように見える人でも、実はなかなか理解できない日本人の文化や習慣があります。「なんで日本人ってこんなことするの?」「日本人って時々変だな」。外国人生活者が抱える疑問やもやもやをテーマにした、Kanaさんの4コマ漫画をご紹介します。...
2022年はイギリス公使館の通訳と駐日公使を務めたアーネスト・サトウ来日後160年にあたります。サトウは、幕末から明治維新前後にかけて通算25年もの間日本に滞在し、徳川慶喜や勝海舟、西郷隆盛、桂小五郎、岩倉具視、木戸孝允、伊藤博文、井上馨、大久保利通といった面々と親交を持ちながら、外交から文化交流、そして学術研究に至るまで幅広く功績を遺しました。今回は、そのうちサトウと日本との出会いや、日本語学習と研究、そして、サトウ自身が作成した日本語教材をご紹介します。(田中祐輔:青山学院大学准教授)...
これから日本語教師の勉強を本格的に始めよう、日本語教師としてデビューしてみようと、今から計画を立てていらっしゃる方も多いと思います。ここでは、これから日本語教師を目指す人向けに、現在、日本語教育の大きなテーマの一つになっている「日本語が必要な子供たちの教育」について考えてみたいと思います。日本語が必要な子供たちの実態や最新の動きなどについてご紹介します。...
2022年から日本語教師の勉強を本格的に始めよう、日本語教師としてデビューしてみようと、今から計画を立てていらっしゃる方も多いと思います。ここでは、これから日本語教師を目指す人向けに、改めて「正しい日本語」について考えてみたいと思います。日本語教師は「日本語」を教える専門職ですが、それではそこで教える日本語とはどんな日本語なのでしょうか。(編集部)...
2022年から日本語教師の勉強を本格的に始めよう、日本語教師としてデビューしてみようと、今から計画を立てていらっしゃる方も多いと思います。ここでは、これから日本語教師を目指す人向けに、改めて「どんな人が日本で日本語を学んでいるか」について考えてみたいと思います。日本語教師にとって何より大切なことは、日本語を教える相手である学習者のことをよく知ることです。(編集部)...
2020年、2021年の2年間は世界も日本も、コロナ禍に苦しんだ2年間でした。コロナは我々の社会生活を一変させました。仕事はリモートワークに、授業はオンラインに、大規模イベントは中止になりました。そうした変化の中で、さまざまな新しい言葉が生まれ、使われるようになりました。コロナ禍の日本語を振り返ります。...
2021年10月21日に、「日本語教育の参照枠」が文化審議会国語分科会で取りまとめられました。2019年から策定に向けて審議が続けられ、これまで一次報告、二次報告が出されてきましたが、その最終報告になります。「日本語教育の参照枠」は、今後の日本語教育に大きな影響を与えることが予想されます。日本語教育に関わる方にはまずは報告書を一読することをお勧めしますが、非常にボリュームのある報告書でもありますので、ここでポイントをまとめておきます。...
日本では全都道府県の緊急事態宣言が解除され、冬に向けて引き続き緊張感を持ちながらも、少しずつ社会経済活動が戻り始めています。先頃、文化庁から毎年恒例の令和2年度の「国語に関する世論調査」の結果の概要が発表されましたが、その中にコロナによる生活の変化がコミュニケーションに関する意識にどのような影響を及ぼしたかについての調査結果がありました。この内容をご紹介します。...
外国人に対する日本語教育ではなく、海外在住で、両親、またはどちらかの親の母語が日本語である子どもへの日本語教育を「継承日本語教育」と言います。「継承語」には親から受け継ぐ言葉という意味があり、親子のコミュニケーションや子供のアイデンティティ―の確立に重要だとされていますが、一般的にはあまり知られておらず、誤解もあるようです。今回は2021年4月に香港で「香港継承日本語教育ネットワーク」*1を立ち上げ、7月25日に「香港にほんごフェスティバル」を実施したメンバーである今寿美子さん、柏木伸子さんに設立への思いや、これからの活動の展望などについて伺いました。...
令和元年度に日本への留学生数は30万人を突破しました*1。そのうち最も多いのが中国からの留学生12万人で、日本の留学生総数の4割を占めます。人文科学、社会科学、理学、工学、農学、保健、家政、教育、芸術など幅広い分野で日々学んでいます。一方、2020年には、新型コロナウイルス感染症の拡大で、留学そのものが困難となる事態が訪れました。留学生数全体でも前年比32,617人減という調査開始以来経験したことのない厳しい状況となっています。...
文化庁が毎年行っている調査に「国語に関する世論調査(以下、調査)」があります。これは、日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、また、国民の国語に関する興味・関心を喚起するものとして毎年実施しているものです。今回はこの中から、言葉の変化に関するトピックをご紹介します。...
第266代ローマ教皇に現在のフランシスコ教皇が決定した際、史上初のイエズス会出身者であることが注目されました。イエズス会はカトリック教会の修道会で、日本でも著名なフランシスコ・ザビエルらによって創設されました。今から約500年前に日本にはじめてキリスト教を伝えたことでもよく知られています。...
日頃から日本語を教えていて、日本語については人一倍敏感な日本語教師の皆さんでも、意外と勘違いしている日本語というものはあるものです。ここでは世間一般に勘違いしやすいとされている日本語をチェックしてみましょう。...
YouTubeで多くの日本語教師が情報発信をする時代になりました。そのような中で、2021年2月に登録者が何と10万人を超えたのが、以前にこの日本語ジャーナルでもご紹介した、あっきーさんの「三本塾」です。あっきーさんに登録者10万人を獲得するまでの道のりを振り返ってもらい、また新しく始めたオンラインレッスンについてお話を伺いました。...
上智大学ソフィア会が主催する第2回ザビエル杯日本語スピーチコンテストが、2020年12月5日(土)に開催されました。今年はコロナ禍の影響でリモートでウェビナーを利用して広く皆さんに視聴していただく形式となりましたが、さまざまな大学から参加した留学生が、熱のこもったスピーチを披露しました。(編集部)...
入門期の学習者に日本語を教えていると、媒介語として英語を使わなければならないことがあります。そんな時、「もう少し英語が話せたらなぁ」と思う日本語教師の皆さんも多いのではないでしょうか。30年前に英語教師から日本語教師に転身した著者が、これまでの経験を踏まえて、日本語教育の視点から分かりやすい英語の本を上梓しました。一風変わったタイトルは、『なぜ、英語では「虹は出ない」のか?』。著者の松本隆先生が日本語と英語の違いやそれぞれの特徴、日本語教師が英語などの外国語を学ぶ意義などについて、ユーモアたっぷりにお話ししてくれました。...