いよいよ今年の11月17日、新しい国家試験「日本語教員試験」が始まります。新しい試験に向けて、対策を始めようというかたも多いはず。では、これからの日本語教師に必要な知識とは何なのか。アルクから、最新の出題範囲に対応した「これからの日本語教師が身に付けておくべき用語」をぎゅっとまとめた用語集をお届けします!
日本語教員試験の出題範囲
日本語教員試験(以下、教員試験)は昨年試行試験が行われたのみで、その一部資料は公表されましたが、本試験がどのような試験になるのかはまだ確定的ではありません。しかし、以前より教員試験の出題範囲は文化庁よりはっきりと示されており、平成 31 年審議会報告において養成課程で実施すべき内容として示された「必須の教育内容」の 50 項目に基づくものとされています。
昨年までは唯一の日本語教師向け統一試験であった「日本語教育能力検定試験」(以下、検定試験)も、令和4年度からこの「必須の教育内容」を出題範囲としています。ですので直近の検定試験と今年から始まる教員試験は、出題範囲が同じということになります。両者とも、日本語教師として教壇に立つために必要な基礎的教養を試すための試験ですから、合格に必要な知識も必然的に同じものとなります。
新しい用語集の特長とは
■過去のデータを徹底分析。各分野の専門家と用語を厳選
本書は、今までアルクが日本語教師向けの教材開発や日本語教師養成プログラムの運営、検定試験向けの対策書籍制作で長年培ってきたデータを分析し直し、そこに各分野各分野の専門家の意見をまじえ、今後教壇に立ったときに知らないと困る用語、今はあまり出ていなくてもこれから頻出する可能性のある用語をバランスよく選出しました。
■「必須」「重要」「基本」アイコン付き
過去の検定試験で特に出題頻度が高かった用語や近年の日本語教育で必須の知識となっている用語には「必須」、最近注目されているものや日本語教育に携わる上で押さえておきたい用語には「重要」、全体の基礎となる用語には「基礎」のアイコンが付いています。まずは「基礎」から押さえたり、試験の直前に読み返すときには「必須」を優先するなど、状況に応じて参考にできます。
■例や図解やQRコード、ワンポイントアドバイスで理解しやすい
まだ日本語教育の用語になじみがない方でも理解しやすいよう、本書はできるだけかみ砕き、例や図解を用いて解説をしています。調査結果や政府の発表資料などは、最新のものやオリジナルデータが確認できるように参照先のQRコード付き。いつでもご自分でチェックできます。さらに、著者が「もう一歩これも知っておくと更に良い」と思う情報をワンポイントアドバイスとして適宜盛り込んであるので、専門家視点ならではの一歩踏み込んだ知識も身に付けられます。
■用語と用語の関係がわかりやすい分野ごとの解説
用語は索引から50音順に引くことができますが、分野ごとに分け、それぞれ関連の深い用語と並べているので、前後も含めてチェックすることでより深く理解することができます。上から順に読んでいくという読み方もお薦めです。
■知識の整理ができる「用語チェック問題」「要点整理」付き
各章末には「用語チェック問題」が付いています。また、必要な章には「要点整理」が付いています。「用語チェック問題」では、まだ理解できていない用語はどれか、覚えたつもりになっていないかを確認することができます。「要点整理」では、まとめて覚えた方が効率的な用語を表などにしています。知識の整理に役立ちます。
■専用アプリ「booco」を使って、スマホで用語チェック&簡易電子版閲覧が可能!
各章末の用語チェック問題にさらに問題を加えたものに、アルク提供の無料アプリbooco上で挑戦できます。さらに、簡易的な電子書籍(製品版の電子書籍とは異なります)も閲覧可能に。お手持ちのスマホでいつでもどこでも本書を読めるようになります。(書籍内記載の専用コードが必要です)
これからの日本語教師として必要な知識を効率よく身に付けたい方、日本語教員試験に合格したい方必携の一冊です!
※本書は2019年アルク刊行の『改訂版 日本語教育能力検定試験に合格するための用語集』の内容にこれからの日本語教師にとって必要と考えられる知識を加筆、再編集したものです。
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