令和6年度日本語教育能力検定試験を振り返る
令和5年度までの日本語教育能力検定試験の合格者は、登録日本語教員の資格取得に係る経過措置の対象となっていました(E-1、E-2ルート)。しかし、令和6年度からの日本語教育能力検定試験は、合格したとしても経過措置の対象にはなりません。そのため、日本語教育能力検定試験の位置づけが変わることになります。
その影響もあったせいか、試験会場は昨年の9会場から7会場へと2会場減少しました。受験者が最も多い関東も、東京・渋谷の実践女子大学渋谷キャンパスのみの1会場のみとなりました。
私も実践女子大学で受験しましたが、新しくきれいな校舎で気持ちよく受験することができました。また、教室を見渡すと「本気モード」の人が多いせいか、例年に比べ欠席者が少ない印象を受けました。休憩時間中も参考書から目を離さず、また午後の聴解試験に備えてイヤホンをつけたまま食事をとる人の姿も見受けられました。
前々回の令和4年度、前回の令和5年度の日本語教育能力検定試験に引き続き、令和6年度も「必須の教育内容」(文化庁)
合否結果通知は2024年12月20日(金)に発送予定です。
令和6年度日本語教員試験の受験票公開
2024年10月31日(木)に、令和6年度の日本語教員試験の受験票が公開されました。
日本語教育能力検定試験とは異なり、受験票は各自が日本語教員試験のマイページにログインし、そこから受験票をダウンロードして印刷し、当日会場に持っていくことになります。受験票を印刷せずに、スマートフォンやタブレットにダウンロードした形では会場に持ち込むことができません。また、受験票を個別に郵送することもありませんので、印刷して持参することを忘れないようにしてください。
万が一、受験票を忘れてしまった場合は、本部で写真付身分証明書を確認し、仮受験票を発行するとのことですが、本人確認が取れないなどの理由で、試験が受けられないこともあるとのことですので、ご注意ください。
試験当日の持ち物は、以下の通りです。
①受験票
②筆記用具(HBの鉛筆またはシャープペンシル)、プラスチック消しゴム
③腕時計
④昼食(必須ではありませんが、持参したほうが無難だと思います)
試験当日は、9:00から9:40までに入室。9:40から注意事項の説明が始まります。ちなみに基礎試験が免除の方は12:00から13:00までが入室時間です。時間割は以下の通りです。
試験科目 着席時間(説明開始) 試験時間
試験①基礎試験 9:40 10:00~12:00(120分)
試験②応用試験Ⅰ(聴解) 13:00 13:20~14:10( 50分)
試験③応用試験Ⅱ(読解) 14:30 14:50~16:30(100分)
ちなみに、合否結果は2024年12月20日(金)に通知予定です。日本語教員試験は結果が郵送されるのではなく、オンライン出願サイト上のマイページから確認できることになっています。
たまたまだと思いますが、両方の試験とも2024年12月20日(金)に合否結果が出ることから、両方の試験を受験された方は、同じタイミングで二つの合格証を手にすることになります。
執筆:新城宏治
株式会社エンガワ代表取締役。日本語教育に関する情報発信、日本語教材やコンテンツの開発・編集制作などを通して、日本語を含めた日本の良さを世界に伝えたいと思っている。
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