多くの日本語教師にとって関心の高いトピックと思われる「日本語教師の国家資格化の動き」について、1年間にわたり行われてきた日本語教師の資格に関する調査研究協力者会議が終了しました。この会議で取りまとめられた報告書が文化庁のホームページで正式に発表され、令和3年8月20日(金)~令和3年9月17日(金)に広く国民からの意見を募集することになりました。
日本語教育関係者の「本気度」を測るパブリックコメント
パブリックコメント(パブコメ)とは、国の行政機関が政令や省令等を定める際に、限られた専門家や関係者だけで内容を決めるのではなく、広く国民から意見・情報・提案などを求める手続きのことをいいます。
日本語教育に関係するパブリックコメントで最近行われたものは、2019年11月~12月に募集された「日本語教育能力の判定に関する報告(案)」に関するもの、2020年4月に募集された「日本語教育の推進に関する基本方針(案)」に関するものなどが記憶に新しいところです。どちらも日本語教育関係者から大変多くの有意義なコメントが寄せられました。今回も、ぜひ多くの方々にコメントをお寄せいただければと思います。というのは、コメントがどれだけ集まるかによって、日本語教育の外側から日本語教育関係者の「本気度」が見られているからです。
今回は、日本語教師の資格に関する調査研究協力者会議で取りまとめられた「日本語教育の推進のための仕組みについて(報告)」について、意見を募集します。以下は、文化庁のホームページに掲載されている案内です。
【趣旨】
日本語教師の資格に関する調査研究協力者会議において、「日本語教育の推進のための仕組みについて(報告)」が取りまとめられました。本報告を踏まえ、今後法制化に向けた具体的な検討を進めるに当たり、広く国民の皆様から御意見を頂くため、意見募集を実施いたします。
令和3年8月20日(金)~令和3年9月17日(金)
【対象となる資料】
「日本語教育の推進のための仕組みについて(報告)」(令和3年8月20日 日本語教師の資格に関する調査研究協力者会議)
報告書の内容については、日本語ジャーナルに以下の記事をアップしています。
https://shop.alc.co.jp/blogs/nj-news/202108008-kokkashikakuka
日本語教師の資格や日本語教育機関の類型化などについて、報告書の内容を分かりやすくまとめてありますので、ぜひ参考にしてください。
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