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学習者の表現を広げる・深める教師力

まだ日本語がほとんど話せない外国人と日本語でコミュニケーションを取るとき、どうすれば彼らの思いや考えをきちんと「聞く」ことができるのか。学習者が思いを伝えられるようになることを目的とし、そこからスタートする教室活動とは。福岡市で行った行政関係者対象の研修を基に考えます。NPO多文化共生プロジェクト代表の深江先生によるコラムをまとめました。

日本人側の聞き方、問いかけ方、身振りなどが違うと、外国人の表現の幅は大いに広がり、本当に自分が伝えたいことを表現することができます。コラム後半では教室活動に焦点を当て、「学習者の思いを表現できる導入法」なども紹介しています。

相手に関心を持って聞く

日本語で十分表現できないからこそ、私たちが彼らに、関心を持っていると伝わるよう丁寧に聞くことは、彼らのことばが生まれる始まりです。

https://shop.alc.co.jp/blogs/nj-local/20190725-kaiwa-01

相手が話していることそのものを承認する

相づちを打つことは、日本語がほとんど話せない外国人が日本語で表現し続けることの承認となり、文法的に正しくなくても表現し続けることを支えます。

https://shop.alc.co.jp/blogs/nj-local/20190815-kaiwa-02

相手が言おうとしていることの可能性に寄り添う

私たちはどうしても自分の関心や持っている固定観念にしたがって、人の話を聞いてしまいます。いったん自分が持っている考え方を脇に置き、相手のことばに耳を澄ませることは、日本語がほとんど話せない外国人が日本語で自分の思いや考えを表現するときに、より大切になります。

https://shop.alc.co.jp/blogs/nj-local/20190905-kaiwa-03

相手の言おうとすることを理解する

日本語がほとんど話せない外国人は、自分の思いや考えを日本語ですぐに表現することも、十分に表現することも難しいです。だから私たちは急かすことなく彼らのことばを待ち、彼らの思いや考えに寄り添うように彼らのことばを繰り返す協力が求められます。

https://shop.alc.co.jp/blogs/nj-local/20190919-kaiwa-04

聞き手が読み取ったことを話し手に伝える

日本語がほとんど話せない外国人の話を聞くとき、私たちは彼らの言おうとすることに寄り添い、たどる中で、読み取ったことを伝える協力を通して、彼らが本当に言おうとすることにたどりつけるようになります。

https://shop.alc.co.jp/blogs/nj-local/20191003-kaiwa-05

学習者が自分の思いや考えを伝えたくなるきっかけを与える

学習者が自分の思いや考えをできるだけ忠実に日本語で表現できる教室活動を行うためには、まず学習者が自分の思いや考えを日本語で表現しようとすることが必要です。学習者が自分の思いや考えを伝えようと表現を探し始める問いかけは、良い問いかけと言うことができます。

https://shop.alc.co.jp/blogs/nj-local/20191031-kaiwa-06

教師の問いかけと聞き方次第で学習者の表現が豊かになる

学習者は自分の思いや考えを日本語で限定的にしか表現できないので、教師はその学習者が言おうとする様々な可能性に耳を澄まし、学習文型を導入するために聞くのではなく、学習者が本当に伝えたいことを聞く必要があります。

https://shop.alc.co.jp/blogs/nj-local/20191114-kaiwa-07

正しいかだけでなく、伝えたいことを十分に伝えられているか

教師は、学習者の不十分な日本語の中で、誤用だけでなく、学習者が自分の伝えようとすることが十分に伝えられていない表現に対し、フィードバックを行う必要があります。

https://shop.alc.co.jp/blogs/nj-local/20191128-kaiwa-08

表現された文を通して学習者の本当の姿を知る

学習文型の前にその課の話題を大切にし、その話題で学習者の思いや経験を十分に聞いた後で、学習者の伝えようとすることばを基に学習文型を提示することは、ことばを育むという表現が合う教室活動の手順です。

https://shop.alc.co.jp/blogs/nj-local/20191212-kaiwa-09

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