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今までと一味違った“深い”会話活動を!新刊『「読む」からはじめる日本語会話ワークブック』発売

 

5月24日に発行された新刊『「読む」からはじめる日本語会話ワークブック』(アルク)。今までの会話テキストとはどのような点が異なるのか。本書ならではの特長をご紹介します。

 

まず「読む」。それから「話す」

日本語の会話の授業で、ロールプレイや定型的な応答練習はそつなくこなせても、何かについて自分の経験や意見を言ってもらったり話し合いをしてもらおうとすると、途端に口数が減ってしまったり、なかなかうまく話せないという人が多いという声をよく聞きます。

しかし、よく考えてみれば、急に何かテーマを提示されても、すぐに自分の考えを整理してそれを伝えるというのは、母語であってもなかなか難しいのではないのでしょうか。

本書は、そんな悩みを解決する手段として、「話す」という活動の前段階にテーマについて簡単なプレタスクで知識の活性化をし、簡単な読み物(ストーリー)を読む、という工程を設けています。ストーリーはどれもN3レベルの日本語で、すぐ読み終わる短編です。どれもテーマについて異なる視点からの内容となっており、読んだときに「私だったらこうする」「私はこう思うな」「私もこんな経験したことある」と何かを感じることは、その後に行う「話す活動」で積極的に話す材料になります。

 

普遍的なテーマを厳選

本書で取り上げるテーマは、「普通」「ルール」「大人」など、文化や言語を問わず世界中どこにでもある、万国共通の普遍的なものを選びました。誰にとっても初めてではないけれど、生きていく上で大切で、一度は考えたことがあるはずのものばかりです。意外と日常的な会話では話すことのないテーマについて、あえて触れることで、普段の会話とは一味違う深い会話をするチャンスにつながります。また、そのために必要な日本語の表現や語彙を自ら調べることで、今までよりも1レベル上の日本語力を身に付けることができます。ストーリーの紙面の余白はメモ欄になっているので、分からない言葉や調べた言葉をメモしていけば、最後に自分だけの語彙帳になることでしょう。

充実したタスク

ストーリーを読んだ後のタスクは、内容をまとめて話す(説明)、意見を伝える(発話)、話し合う(相談)など、様々なスタイルの「話す」ためのタスクを用意。どれもテーマについて深く考えたり、自分の考え/意見を振り返ったりできるように考えられています。また、調べた新しい表現などを何度も使う機会を設けました。

 

先生のための「授業のポイント&アドバイス」無料ダウンロード付

本書を使った会話授業は、今までの会話練習教材と進め方が異なります。ストーリーやテーマの掘り下げ方などについても、どのように、どこまでやればよいかなど、悩まれる方も多いかもしれません。ですので、本書の著者陣がストーリーやテーマについてのちょっとした確認ポイントや、授業進めるうえでのアドバイスをPDFにまとめたものを、無料コンテンツとしてダウンロードしていただけます。

本書を使って、ぜひ深い話で盛り上がってください!

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