検索関連結果

全ての検索結果 (0)
新装開店! 凡人社書店にお邪魔しました
日本語教育の専門書店である、日本語の凡人社。東京千代田区麹町と大阪に店舗があります。ちなみに麹町店はこれまで月・水・金の12時から18時まで開店していましたが、10月1日から平日の月・火・水・木・金の営業となりました(土・日・祝休み)。また、大阪店はリニューアル中ですが、間もなくオープンとのことです。今回は改装した凡人社麹町書店に伺って、お話を聞いてきました。

麹町駅から徒歩3分の場所にある凡人社書店 

凡人社書店は日本語教師向け、日本語学習者向けのテキストを専門的に扱う書店です。東京メトロ有楽町線の麹町駅を出てすぐ、徒歩3分のところに凡人社麹町店はあります。「HIRAKAWACHO FRONT BLD.」というビル名が大きく出ているビルを目指しましょう。ビルの前には「凡人社」と看板が出ていますので見逃さないようにしてください。エレベーターで8階に上がると凡人社麹町店です。

扉を開けると麹町店はリニューアルしたばかりで、さわやかな白を基調としたとてもきれいな店内です。書店員でリニューアルの担当もした佐々木さんにお話を聞きました。

 

――とても広くてすっきりときれいになった印象ですね。

面積は横に1メートル分ぐらい広くなりました。「前より本が少なくなりましたね」と言われることがあるんですが、置いてある本の数は変わっていません。空間が広くなった分、本が少なくなったように見えるみたいです。

――リニューアルにあたって工夫した点はありますか。

はい、高い棚は中央に置かないようにして、真ん中は見渡せるようにしました。高いところにある本が少ないので取りやすいと思います。一番下の棚にもあまり入れないようにしているので見やすくなっています。

 

平積み台もできたので、今「推し」の書籍が良く見えるになったのと、インフォメーションスペースも広くなりました。

 

あとは、これは全部、稼働棚になっているんです。必要に応じて動かすことができて35人ぐらい座れるスペースができるので、小規模のワークショップを開催するのに向いているんですよ。

――座って本が読める席も広くなりましたね。

はい、こちらで書籍を比較したりしながらじっくり選んでもらうことができます。遠方からいらして開店から閉店まで席に座って書籍を吟味しているお客さんもいらっしゃって、そのような過ごし方も歓迎しています。くつろいで過ごせるようにBGMにもこだわっているんですよ。前より椅子が置いてある場所も増やしていて、好きなスタイルで読んでもらえるようになっています。

 

――本の並べ方などに何か工夫はありますか。

そうですね、試験ものは分野別に並べていますので、例えば同じ「読解」でも様々なテキストを見比べて選んでもらえます。また、教師向け書籍は参考書と専門書が、前は離れていたのですが向かい合わせに配置しましたので、効率よく必要な書籍を探せるようになったと思います。是非、新しくなった書店に本を探しに来てくださいね。お待ちしています。

お話を聞いている間にも、グループで来店した教師の方たちが思い思いに、時に相談しながら書籍を見て回る様子が見られました。書店では「こんな書籍を探しているんだけど……」「こういう目的の学習者が来日したんだけど合う本はある?」などと相談することもできます。開店している日も増え、訪れやすくなったと思いますので、ぜひ来店してみてください!

関連記事


日本語教師プロファイル石原えつこさん―私たちの仕事は日本の未来に希望を作る仕事

日本語教師プロファイル石原えつこさん―私たちの仕事は日本の未来に希望を作る仕事
2024年12月の「日本語教師プロファイル」は、武蔵野大学非常勤講師の石原えつこさんにお話を伺いました。長くシンガポールで日本語教育に携わっていた石原さんの経歴や活動についてはご存じの方も多いかと思います。今回は今まであまりお話されていなかったという日本語教師になったばかりの頃やシンガポールでの経験についてもお話しいただきました。これから日本語教育を目指す方へのメッセージも是非お読みください。

日本語教師プロファイル神 恵介さん―日本語教師は面白くて“濃い”仕事です

日本語教師プロファイル神 恵介さん―日本語教師は面白くて“濃い”仕事です
今回「日本語教師プロファイル」にご登場いただくのは、日本語学校「新世界語学院」の校長であり教務主任でもある神恵介さんです。日本語教師になった経緯から、これまでのあゆみ、そして校長として目指すビジョンについてお話しいただきました。さらに、ロングヘアーに髭という日本語教師らしからぬ見た目(すみません!)についてもお聞きしてしまいました。

『耳から覚える日本語能力試験 文法トレーニング』が改訂されて新発売!

『耳から覚える日本語能力試験 文法トレーニング』が改訂されて新発売!
JLPT(日本語能力試験)の対策本として人気の「耳から覚える日本語能力試験」シリーズですが、2021年に発売された「語彙シリーズ」(N1、N2N3)」の改訂版に続き、この度「文法シリーズ」もN1N2N3の改訂版が発売されました。改訂版では何がどう変わったのか、見ていきましょう。

今後の日本語教育を見据えたカリキュラムのつくり方②ーコースフレームワークとモジュールボックス

今後の日本語教育を見据えたカリキュラムのつくり方②ーコースフレームワークとモジュールボックス
カリキュラムを一から構想するとき、具体的にどこから手をつければいいでしょうか。カリキュラム編成の考え方はわかったけれども、作業手順がわからない、ということもあるでしょう。そういう場合にぴったりの方法が「令和45年度 文化庁委託「日本語教育の参照枠」を活用した教育モデル開発事業【留学分野】」で日本語教育振興協会チームによって開発された「コースフレームワーク」と「モジュールボックス」というツールを利用する方法です。具体的な使い方を見ていきましょう。(竹田悦子・内田さつき/コミュニカ学院)

今後の日本語教育を見据えたカリキュラムのつくり方①-「日本語教育の参照枠」を手がかりに

今後の日本語教育を見据えたカリキュラムのつくり方①-「日本語教育の参照枠」を手がかりに</strong>
現在、認定日本語教育機関の申請を控え、「日本語教育の参照枠」に沿ったカリキュラム編成と言われても、どこからどう手をつければよいのか不安に感じていらっしゃる先生方も多いのではないでしょうか。教務主任や専任教員としての経験はあっても、これまで、前任者から受け継いだカリキュラムを、若干の手直しだけでほぼ踏襲してきたという場合や、新規校の主任を引き受けることになった場合など、自分で一から新たなカリキュラムを立てた経験がなく、途方に暮れている方もあるかもしれません。そんな先生方の心が少しでも軽くなるように、どこから始めればいいのか手がかりがつかめるように、いくつかの点から考えてみたいと思います。  (竹田悦子・内田さつき/コミュニカ学院)