令和6年度日本語教員試験の実施日が発表になりました。また、昨年12月に行われた試行試験の問題の一部も公開されました。いよいよ、日本語教員試験の実施に向けて、さまざまなことが本格的に動き始めました。
実施日は令和6年11月17日(日)
2024年2月22日に行われた第124回「文化審議会国語分科会日本語教育小委員会」において、日本語教員試験の実施日、実施要項に関する発表がありました。発表内容は、以下の通りです。
・第一回日本語教員試験の実施日:令和6年11月17日(日)
・試験実施要項等:令和5年度に実施した試行試験の結果を踏まえ検討を行い、令和6年4月以降に公表
詳細は、以下の第124回「文化審議会国語分科会日本語教育小委員会」の資料5をご参照ください。
サンプル問題(試行試験の問題の一部)も公開
今回公開されたのは、以下の問題でした。あくまで試行試験全体のごく一部であり、形式が何となくわかるぐらいのボリュームです。
基礎試験:問題1(5)、問題2(4)、問題3(3)(9)、問題13 問1~5
応用試験1(聴解):問題1の例と15番、問題2の8番、問題3の4番
応用試験2(読解):問題7 問1~5
サンプル問題の解答
応用試験1(聴解)のサンプル問題のスクリプトは公開されていないようです。
詳細は、以下の第124回「文化審議会国語分科会日本語教育小委員会」の資料4をご参照ください。
試行試験の結果の概要
試行試験の結果の概要によれば試行試験の協力者(受験者)の総数は1,242名で、現職日本語教師(教師歴3年以上)、現職日本語教師(教師歴3年未満)、養成課程等在籍者(後期)、養成課程等在籍者(前期)の4つの層ごとに、人数、平均点、最高点、最低点、標準偏差が出ています。
全体的な傾向としては、現職日本語教師(教師歴3年以上)>現職日本語教師(教師歴3年未満)>養成課程等在籍者(後期)>養成課程等在籍者(前期)の順でおおよそ平均点は高くなっており、全体を通して応用試験の標準偏差は基礎試験より大きくなっています。
こちらも詳細は、以下の第124回「文化審議会国語分科会日本語教育小委員会」の資料4をご参照ください。
第124回「文化審議会国語分科会日本語教育小委員会」
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/nihongo/nihongo_124/94009301.html
執筆:新城宏治
株式会社エンガワ代表取締役。日本語教育に関する情報発信、日本語教材やコンテンツの開発・編集制作などを通して、日本語を含めた日本の魅力を世界に伝えたいと思っている。
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