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日本語教材を知ろう! アルクの読解テキスト案内

アルクの日本語教材には読解授業に使える・日本語能力試験などの読解対策に使えるテキストが揃っています。内容やそれぞれの違いをよく知って、目的に合ったテキストを使っていただけるよう、今回は読解テキストをご紹介していきたいと思います。

読むだけで終わらず、他技能につなげていく。「話す・書くにつながる!日本語読解」シリーズ

このシリーズの特長はタイトルの通り、「読解」だけに留まらず、読んだテーマに沿って「話し合う」「作文を書く」などに発展させていけることです。テーマは「話したくなる・調べたくなる」を基準に選んでいます。例えば中上級では「家族の範囲ってどこからどこまでだろう」とか、「SNSでいつでも誰でも発信できることの影響はどんなことだろう」など、それぞれに違う意見が出てきそうなテーマを取り上げ、文章を読んだ上で深い議論に発展させた後、自分なりの意見を書いたりします。ですので、このシリーズを使うことで学習者も、そして教師も何かしらの気づきを得るような授業になるでしょう。

このシリーズを使って授業をして、議論がすごく盛り上がったという声も届いており、たくさんの日本語教師、学習者に支持いただいているシリーズです。

「初中級」「中級」「中上級」の3つのレベルが揃っています。

村上春樹、向田邦子、川端康成など日本の作家の作品を選定して掲載。「日本文化を読む」シリーズ

「日本文化を読む」シリーズは初・中級、中上級、上級と3つのレベルが揃っています。

このシリーズでは、日本文化、日本事情などを含む多分野の作品から厳選したものをレベルごとに掲載しています。いずれも著名な作家の作品で、上質な文章で日本語を学ぶことができます。

初・中級では俵万智、穂村弘などの詩や歌詞、短歌、手紙文など、短い文の中にも力強さや余韻が感じられるものを多数集めています。中上級、上級では大江健三郎、村上春樹、吉本ばなななどの小説、評論、エッセイなどから、考えさせられる話題、味わい深い読み物などを掲載しています。

学習者にとって、このシリーズで勉強することは「日本の作家の作品を日本語で読めた」という達成感・充実感にもつながるようです。

試験によく出題される分野の文章を掲載。試験に強くなる!「日本語読解ワークブック」シリーズ

このシリーズは中上級者向けと上級者向けのレベルがありますが、中上級者向けには400字程度から、上級者向けには1000字程度からの文字数で、日本語能力試験や日本留学試験、大学入試の際によく出題される内容のものを揃えています。分野は例えば「異文化理解」「ITの情報社会」「現代の社会」「心理と哲学」「科学と技術」などの14分野があり、それぞれの分野を取り上げた文章をバランスよく掲載しています。いずれの文章も読み応えのあるものです。

中上級は52の素材、上級では48の素材を掲載していて、「大量に読む」ことで「いろいろな分野の日本語を読むことに慣れる」ことを目指しています。その分ページ数もあり、なかなかどっしりとした重厚感のあるフォルムとなっております。

読んだ後、要約したり、400字以内で書く練習をしたりする「記述式問題」も充実していますので小論文の練習としてもおすすめできます。中上級は2009年、上級は2010年の発行から長年に渡り活用いただいているシリーズです。

1文から読解を始める!「必ずできるJLPT読解」シリーズ

日本語能力試験の読解に苦手意識を持つ学習者は多いようですが、本書はそのような学習者に使っていただきたいものになります。現在、「N2」と「N3」のレベルが発行中です。文章は「読んで楽しめる」「新しい情報を得られる」「日本事情の勉強にもなる」ことを基準に選ばれています。

このシリーズは少しずつステップアップできる工夫が取り入れられており、例えばN3に合格したばかりの学習者にとって、N2の問題にいきなり取り組むのは難しすぎるでしょう。本シリーズはステップ式で文章や問題の難易度を高めており、「N2」のステップ1は、N3とN2の間のレベルで始まっています。問題形式もウォーミングアップで短い文を読み解いた後、少し長い文を読むようになっています。

このようにステップ式で短い文から始める、○問題もあったり、選択問題もあったりとバラエティーに富んだ問題がある、などの工夫で学習者にとってはあまり負担なく、楽しく読解力を身に付けられるようになっています。

また、カバーにある「1文から始める」という言葉通り、短文でもしっかり読み込まないとわからない問題になっています。例えばこんな問題です。

私:山田さん、次のミーティングのテーマのことで佐藤くんから電話が行くと思うんで、ちょっと考えておいて。

→電話を待つ人は?【私・山田・佐藤】

このように著者が長年の経験からつかんだ、学習者が読み間違えやすいポイントが問題に取り入れられています。担当編集者いわく、「ちょっといじわるな」引っかかりやすい問題をたくさん解いて、読解力をアップさせてください!

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