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編集部お勧め! 初日の授業の前に読んでおきたい5冊

どんな日本語教師でも、クラスの最初の授業は緊張するものです。どんな学習者だろう? うまく導入できるかな? 難しい質問をされたらどうしよう? そんな不安をお持ちのあなたのために、編集部が初日の授業に臨む前に読んでおいたほうがいいと思う5冊の本をご紹介します。誰もが最初は新人教師。しっかりと準備をして、気持ちを落ち着かせて、笑顔で教室に向かいましょう!(NJ編集部)

日本語教育のミカタ

  • 著者:荒川洋平
  • 出版社:凡人社
  • 本体価格:2,000円
日本語教育のミカタ ―対話で具体的に学ぶ新しい教科書―

日本語教育のミカタ ―対話で具体的に学ぶ新しい教科書―

  • 作者:荒川洋平
  • 出版社/メーカー: 凡人社
  • 発売日: 2018/11/30
  • メディア: 大型本

具体的な日本語の教え方と、教える上で大切な日本語の知識をコンパクトにまとめた本です。ロン先生と3人の大学生の対話形式になっており、ロン先生が投げかけた質問に学生が答えたり、ロン先生が内容を整理したりしながら話が進んでいきます。柔らかい文体で読みやすく、また、各章の中でところどころに、読者に質問が投げかけられたり、重要ポイントがサマリーとしてまとめられたりしており、飽きずに読み進められる工夫がされています。各章の最後には「次はこれを読もう」というコーナーがあり、興味を持った章があればさらに理解を深めていけるような書籍案内がついており、親切な作りになっています。

日本語教師の7つ道具シリーズ 授業の作り方Q&A

  • 著者:大森雅美・鴻野豊子
  • 出版社:アルク
  • 本体価格:2,000円
日本語教師の7つ道具シリーズ1授業の作り方Q&A78編

日本語教師の7つ道具シリーズ1授業の作り方Q&A78編

日本語教育能力検定試験に合格したり養成講座を卒業したりして、初めて日本語教師として教壇に立った時、初心者教師であれば必ず悩む「授業の作り方」についてまとめたシリーズです。7つ道具とあるように、この『授業の作り方Q&A78編』のほかに、『漢字授業の作り方編』『作文授業の作り方編』『語彙授業の作り方編』『読解授業の作り方編』『聴解授業の作り方編』『会話授業の作り方編』の合計7冊に加え、『教案の作り方編』が出版されています。1冊目の本書では、「導入ではどんなことをしますか」「時間が足りなくなったら(余ったら)どうすればいいですか」「おしゃべりな学生はどうしますか」などの、新人教師なら誰でも思い悩む78の質問に、ベテラン教師が1、2ページでコンパクトに答えています。

日本語教師のための実践・作文指導

  • 著者:石黒圭
  • 出版社:くろしお出版
  • 本体価格:2,200円
日本語教師のための 実践・作文指導

日本語教師のための 実践・作文指導

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: くろしお出版
  • 発売日: 2014/10/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

タイトルに「実践」とあるように、具体的な指導案、指導例がたくさん掲載されており、新人教師にとって(あるいはベテラン教師にとっても)大いに参考になります。実践シリーズとしては、『日本語教師のための実践・漢字指導』『日本語教師のための実践・作文指導』『日本語教師のための実践・読解指導』の3冊が出ています。『日本語教師のための実践・作文指導』では、立場が違う10名の日本語教師が、各々ユニークで熱意あふれる作文指導のアイデアと実践を披露しています。まだ方法が確立されているとはいえない作文指導において試行錯誤する教師の姿の中に、さまざまな教え方のヒントを見つけることができます。

日本語の教え方ABC

  • 著者:寺田和子・三上京子・山形美保子・和栗雅子
  • 出版社:アルク
  • 本体価格:1,900円
日本語の教え方ABC―「どうやって教える?」にお答えします

日本語の教え方ABC―「どうやって教える?」にお答えします

初級の日本語の授業では、新しい文型の導入が授業の柱になることが一般的です。初級文型をほぼ網羅している本書では、①まずその課で導入・練習する文型を実際に授業で出す例文の形で提示し、②その文法を教えるにあたって必要となる最小限の文法知識を整理した上で、③実際の教え方の例を教師の動作や発話、板書の仕方、学習者にリピートさせる部分、学習者同士のやりとりなどを含め一連のシナリオの形で示しています。さらにはタスクやロールプレイなどの活動例を、授業で実際に使えるイラストやシートなどと一緒にまとめてあります。本書を読めば、その文型導入の基本的な授業の流れを一通りは理解できます。後はそれを自分なりに工夫して、オリジナルな授業を作っていってください。

おたすけタスク初級日本語クラスのための文型別タスク集

  • 監修:砂川有里子 著者:石田小百合・加藤紀子・森田有紀子・和氣圭子
  • 出版社:くろしお出版
  • 本体価格:2,800円
おたすけタスク初級日本語クラスのための文型別タスク集

おたすけタスク初級日本語クラスのための文型別タスク集

実際に学習者が日本語を使えるようになるためには、学習者の主体的なタスク活動が重要です。本書では、初級の授業で活用できるさまざまなタスクが文型別に配列されており、初心者の教師にとっても使いやすい作りになっています。こういったタスク集はいくつか出版されていますが、それらを手軽に利用するだけではなく、紹介されているシートやカードなどを参考にしながら、自分の目の前の学習者のためのオリジナルなタスクを考えて実践していく中で、教育現場で通用する教師力が身につきます。

いかがでしたでしょうか。面白そうだと思ったら、まずは1冊手に取ってみてください。編集部がお勧めする、初日の授業の前に読んでおきたい5冊でした。

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