合格率約2割の狭き門をいかに効率良く、確実に突破するか。 日本語教育能力検定試験対策の有効な方法の一つとして、スクールの活用が挙げられます。 ここでは、日本語教師養成講座で学び、見事一発で検定合格を果たした合格者に その学習法を紹介してもらいました。
[2017年合格] 小山 絢 さん
大学卒業後、環境関連企業に就職。退職後の2017年4月より、千駄ヶ谷日本語教育研究所の420時間総合課程に通う。受講中の同年10月に検定試験を受験し一発合格。 2018年4月より専任講師として同校で勤務を開始。
「手に職をつけたい」との思いから、日本語教師の道へ
勤めていた会社を辞め、次は「手に職を」と考えていました。そんな時、海外旅行先で日本語教師に出会い、この仕事を意識するようになりました。帰国後、教師になる方法を調べる中で、「自分に合いそう」と感じたので千駄ヶ谷日本語教育研究所への入学を即断したんです。試験の受験は迷いましたが、講師の「資格はあった方がいい」「教師になってからだと、勉強時間を確保できない」とのアドバイスから、同年の受験を決めました。
“解説できる”まで繰り返す【過去問完全制覇学習法】
短期間の学習で一発合格できた、私の学習法をご紹介します。
<学習時間と場所>
平日は働き、土曜は9時から19時頃まで授業でしたから、とにかく時間がありませんでした。なので、試験対策に充てた時間は、もっぱら仕事から帰った後の夜と通勤中です。特に片道1時間の通勤中は、暗記ものを覚える時間。試験直前の2カ月に限っては、仕事に行く前の朝も試験対策に充てました。
<学習期間>
学習を開始したのは、420時間総合過程に入学した4月。試験対策期間は約6カ月です。受講期間のちょうど真ん中頃に試験というスケジュールだったため、事前に講義予定を確認し、試験までに授業が終わらない部分は先んじて独学。試験までに授業が終わる部分は、授業を待つという方法で、無駄がないよう効率的に学習を進めました。
<使用教材>
過去問を4年分購入し、過去問をベースに試験対策を行いました。検定試験の傾向も過去問から掴みましたね。問題を解く中でつまづいた部分は、授業で使ったテキストや講師オリジナルのレジュメで確認。それ以外の問題集などには一切手を出さず、教材を絞って取り組みました。
<勉強方法>
とにかく過去問を解くことに集中しました。4年分の過去問を各年分につき2~3回は繰り返したと思います。それぞれの問題を「自分で解説できるレベルまでやろう」と決め、最後までやり抜いたことが力になりました。試験直前には時間を計って過去問にチャレンジし、イメージを掴んだ上で試験当日に臨みました。
ベテラン講師から豊富なアドバイス、メモを書き込んだレジュメが武器に
千駄ヶ谷日本語教育研究所の日本語教師養成講座の魅力は経験豊富な講師陣にあります。講師から聞くアドバイスは、いずれも的を得ており、分かりやすかったです。重要なポイントと言われた点は配布されたレジュメにメモし、まとめてファイリング。試験対策を進める際も、それを見返し「あの先生、こんな話をしていたな」と思い出しながら記憶に残しました。レジュメファイルは、試験を終えた今でも時々見返しています。講師陣からのアドバイスが詰まったこの一冊は、合格への強い武器になりました。
学生たちが、もっと 「楽しめる」 授業をつくりたい
千駄ヶ谷日本語教育研究所の専任講師になって約1年半。今では初級・中級のほか、大学入試対策なども担当しています。以前、別の講師の授業を見学できる機会がありました。そこでは先生も学生も楽しそうで、見ている自分も楽しい気分になりました。私の理想はまさにそんな授業。学生がもっと楽しく学べるよう、日本語教師としての実力を高めていきたいと思います。
【千駄ヶ谷日本語教育研究所の検定対策】 420時間課程では、教える現場で役に立つ理論知識と教授技術を学ぶ中で、検定試験に向けて押さえるべきポイントを押さえる。検定対策に特化した授業もあり、独学での学習が難しい聴解、記述の受験準備の進め方も紹介。それだけではまだ不安という場合は、検定対策セミナーの受講(通学は夏期の日曜、WEB講座はその5日後に配信)で各分野のポイントを再確認し、過去問題・講師のオリジナル問題を解いて慣れることができる。
【講師から】千駄ヶ谷日本語教育研究所のここが自慢!
入学前の養成講座説明会の段階から検定受験の大切さを伝えているので、受講生は入学後の検定ガイダンスで試験の概要と受験勉強の方法を知り、対策セミナーで問題を解くことに慣れるという流れが自然にできています。/嘉住 麻衣さん(千駄ヶ谷日本語教育研究所 主任講師)
School Information 千駄ヶ谷日本語教育研究所(高田馬場校)
※横浜校もあり。ホームページをご覧ください。
〒169-0075東京都新宿区高田馬場1-26-7 名店ビル6F
TEL 03-6265-9570 FAX 03-6265-9571 HP https://www.jp-sji.org/jp/
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