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外国人と町を歩いていてよく聞かれること3つ

「道がキレイなのはなぜ?」「なぜマスクをするの?」「エスカレーターで片側を開ける理由は?」外国人からよく聞かれる質問への回答例をご紹介します。(NJ編集部)

外国人に日本語を教えていたり、外国人とあれこれ話していると、日本人には当たり前すぎて疑問に思わないようなことを突然質問されたり、日本について聞かれても実はよく知らなかったりということがあります。ここでは、外国人からよく聞かれる日本についての質問と、それに対する説明の一例をご紹介します。

Q. なぜ日本の道にはゴミが落ちてないの?

外国人から大変よく受ける質問です。特に日本に初めて来た人、日本に来て間もない人にとっては、ゴミの落ちていない日本の町の風景は新鮮に映るようです。

A. 各々が自分の周囲を掃除するから

日本では、身の回りをきれいにすることは、誰でも当然のことだと思われています。子供は学校で毎日教室を掃除します。家の中では汚れやすい台所やトイレは特にきれいにします。そして毎朝、家の前やお店の前を掃除します。その場所を掃除するのは、家やお店の責任とも見なされます。各々の家が自分の家の前を掃除するので、町全体がきれいになります。公共の場所である公園や観光地なども、地域の人がボランティアで掃除します。

日本では掃除をすると「身も心もきれいになる」とよく言います。日本では掃除が、単に物理的にその場所をきれいにするということだけではなく、精神的なものに結びついているようです。

「こんまり」の話題で盛り上がるかも?

話題を広げるなら、日本人のメンタリティに話を発展させて、清浄さを尊ぶ神道や仏教の考え方を紹介するのもいいでしょう。町中にゴミ箱がない理由を説明する中でリサイクルの話に結びつけてもいいでしょう。また最近、アメリカなど海外でもブレイクした「こんまり」の片づけメソッドにつなげても、話が盛り上がるかもしれませんね。

Q. なぜ日本人はいつもマスクをしているの?

一人残らずマスクをしている日本人団体の記念写真を見て、「日本では伝染病が流行っているのか」と本気で心配した外国人がいました。それほどマスクが手放せない日本人の姿は、外国人の目からは奇異に映るようです。

A. 花粉症、風邪、マスク依存、、、

まず、日本には花粉症にかかっている人が多いので、そういう人たちはよくマスクをしています。花粉症というと季節は春と思いがちですが、秋に飛ぶ花粉もあるのです。冬は冬で風邪が流行りますので、風邪にかかった人は人にうつさないように(人に迷惑を掛けないように)、また健康な人は他の人からうつされないようにマスクが手放せなくなります。このようにして日本では1年中マスクをしている人が多くなります。

また最近は、特に花粉症でもなく風邪を引いてもいなくても、「マスク依存症」といって自分の顔を隠すためにマスクをしたり、ファッションの一部としてマスクを着用している人もいるようです。

日本に来て初めて花粉症になる人も

母国では花粉症に無縁だった外国人も、日本に来て初めて花粉症にかかる人がいるようです。それだけ日本は杉をはじめ花粉が多く飛んでいるということでしょう。外国人向けのお土産ショップに行くとさまざまな面白いマスクを売っていますので、そんなところに案内してみるのもいいかもしれません。

Q. なぜ日本人はエスカレーターに一列になって乗っているの?

何事も整然としている日本人の行動様式に多くの外国人は驚きます。列を作って順番を待つ、電車では降りる人が降りてから乗車する。日本では当たり前のことですが、エスカレーターでの一糸乱れぬ整列ぶりにもよく驚かれます。

A. 急いでいる人への配慮から

エスカレーターで一列になって片側を空けているのは、急いでいる人がすぐに通れるようにという配慮です。大きな駅などでは特に急いでいる人が多いので、そういう人たちのためにスペースを空けておきます。この場合、右側を空けるのは東京スタイルで、これが大阪(関西)になると左側を空けます。東京と大阪はこのようにルールが逆になることがよくありますので、注意が必要です。歩道においては一般に東京は左側通行ですが、大阪では右側通行になります。

もっともエスカレーターを駆け上がるのは危険な行為ですので、たとえ片側が空いていたとしても、上の階に着くまでおとなしくしているのが正しいエスカレーターの乗り方です。

整然とした行動は世界的に有名

東京と大阪の違いはいろいろとありますので、歴史的背景などを踏まえて説明してあげると興味を持つ外国人が多いようです。

日本の整然とした様子を表すもので世界的にも有名なのは、東京・渋谷駅前の交差点を渡る人の風景でしょう。日本人にとっては特別な場所ではありませんが、休みの日に行ってみると、多くの外国人観光客でいつもにぎわっています。

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