2023年12月の試験から、一部の試験内容に変更があった「日本語能力試験(JLPT)」。アルクから、最新の試験傾向に対応した模試シリーズが発売されました!
日本語能力試験とは
日本語能力試験は、日本語を母語としない人の日本語能力を測定し認定する試験として、国際交流基金と日本国際教育支援協会が実施している試験です(毎年7月と12月の2回開催)。日本語教育業界では、「能力試験」「日能試」「JLPT(Japanese-Language Proficiency Testの略)」ともよく呼ばれています。受験や就職の条件や審査の基準としても良く用いられていて、現時点で日本語非母語話者向けのもっとも大きな日本語に関する試験と言えるでしょう。
現場の声をいかしたシンプルな模試
模試の教材を作成するにあたり、実際に日本語教育機関でどのような教材がどのように使われているのかの調査を行いました。その結果、「過度な解説や翻訳がない方が、確認や復習に使いやすい」という現場の声が多かったことから、本書は模試の問題と正解一覧、聴解問題のスクリプトのみで構成されています(書籍の説明部分のみ、英韓中ベトナム語翻訳付き)。
★本書の特長
本書の特長は、以下の3点です。
・過去の膨大なデータをAIで徹底的に分析し、本当に試験に必要な知識を厳選
本書の著者団体であるAJオンラインテスト株式会社(以下、AOT)は、非日本語母語話者に向けて日本語能力試験のオンライン模試サービスを提供している韓国の企業です。AOTの代表であるキムユヨン先生は、模試サービスを作るにあたり、独自のAIシステムを開発。過去の試験問題を徹底的に分析し、試験に出題データを使用して、より効果的な模擬問題を作成しました。本書はその蓄積された膨大なデータから、より最新の傾向に合わせた「実際に試験に出る、語彙や表現、文法」を厳選して作問された問題を集めています。
・AIによって導き出された3段階の難易度
問題の難しさというのは、語彙や使われている文法、質問の仕方などさまざまな要素によって変化します。本書は、設問の日本語のレベルだけでなく、AIシステムでAOTの模試結果から「日本語学習者が本当に間違えやすい問題」を分析することで数値化した「リアルな難易度」を問題に併記してあります。(読解問題は、文章の長さや漢字の比率、語のレベルなどから算出された難易度を提示)。
なので、一見簡単そうに見えるのに難易度が高い問題などもあり、解く際の「注意すべき問題」の見極めや、復習する際の優先度の見極めなどに利用することができます。
・オンライン模試を1回無料で受験可能で、合計3回分の模試に挑戦できる
書籍には2回分の模試を収録。問題部分が別冊になっているので、取り外して1回ずつ使用することができます。更に、AOTが提供しているオンライン模試サービスを、本書の購入者に1回分だけ受験することができる特典付きなので、合わせて合計3回分の模試に挑戦できます。なお、オンライン模試はパソコンだけでなくお持ちのスマホやタブレットから受験可能です。勉強を始める前の力試し、試験直前の最終チェックなど、自分の好きなタイミングでご利用ください。
※オンライン模試ページは、2023年5月1日に公開予定です。
JLPTは、2022年12月の試験から、N1レベルの問題数と試験時間に若干の変更がありました。最新の試験に準拠した「JLPTリアル模試」シリーズを、一人でも多くの方に受験対策としてご利用いただけたら幸いです。
『JLPTリアル模試 N3』AJオンラインテスト株式会社著
B5版、縦257横182厚さ11mm、172ページ(本冊68ページ、別冊52ページ2)
定価 1,980円(本体1,800円 +税10%)
『JLPTリアル模試 N2』AJオンラインテスト株式会社著
B5版、縦257横182厚さ11mm、168ページ(本冊64ページ、別冊52ページ2)
定価 1,980円(本体1,800円 +税10%)
『JLPTリアル模試 N1』AJオンラインテスト株式会社著
B5版、縦257横182厚さ10mm、156ページ(本冊60ページ、別冊48ページ2)
定価 1,980円(本体1,800円 +税10%)
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